【杜陵高・定時制】友達になりましょう(総合的な探究の時間「防災学習」:3部(夜間))
8月30日(金)。
3部(夜間)の総合的な探究の時間では、紙芝居「つなみ」語り部の故田畑ヨシさんの長女である、髙橋恵美子さんを講師にお迎えして防災学習を実施。
冒頭、「みなさん、私と友達になりましょう!」と髙橋さんの熱烈な勧誘からスタート。
愛知県で、保母(保育士)と幼稚園教諭の資格取得を目指していたころから、人とのつながりを大切にしてきた髙橋さんはいろんな人とお話をしたいとのこと。
愛と感謝にあふれた言葉を発すれば、つながり(人脈)を”つて”にして大抵の願い事は叶うとして、これまでの経験を織り交ぜながら語っていただきました。
まずは、昭和8年の三陸大津波の母(田畑さん)の体験談を記録した「紙芝居」の披露。
「つなみてんでんこ」とは、津波の時にはまず自分が助かることを最優先にということば。
利己的に、ということではなく、みんなが実行すればみんなが助かる。仲間がいるからこその「てんでんこ」。
次に最愛の夫とのエピソード。
経営しているおそば屋さんで、髙橋さんの亡くなった旦那さんとの思い出話をしているときに、お客さん(実は盛岡大学の文学の先生だった)から、「奥さんは天国と遠距離恋愛しているんだね」という素敵な言葉をいただいたというお話。
最後に母(田畑さん)が76歳のときに作った、「海嘯(かいしょう:つなみのこと)鎮魂の詩」をポップ調にアレンジした曲に乗せた曲を流していただきました。
9月26日にオガールで歌手デビューを果たすという髙橋さんは、現在ボイストレーニングに励んでいるとのこと。
3年次の宮田さんが、「エネルギッシュ」「言葉の力を感じた」といった感想を述べ講演会は終了。
生徒のみならず、先生方も心を打たれ、目頭が熱くなるような、すばらしい講演会でした。
高橋さん、ありがとうございました。